学長メッセージMESSAGE
学生と教育へ、どこにも負けない情熱と愛情を注ぎ込みます。

「先生。僕、やっぱり小学校の先生になりたいです」
教育実習を終えた学生Aさんが、顔を真っ赤にして私に言いました。すでに、彼は一般企業に内定を決めていたのにです。
実習を終える最後の日、一人の子どもから手紙をもらったそうです。
「絶対に“先生”になって帰って来てな」
始めは、近づいてさえ来なかったその子が、次第に家の生活の苦しさを話してくれるようになりました。手紙には涙の跡が見て取れました。
その一言から、Aさんは教員という仕事の「責任の重さ」とともに、生涯をかける「やりがい」を感じることができたのです。
私たちは、そんなAさんを全力で支援しました。正式に採用されるのは少し遅れましたが、彼は現在、大阪市の教員をしています。
本学は、保育所・学校・児童養護施設など、子どもに関わる仕事に就く人材を育成する大学です。今、保育所や学校には、虐待やいじめ不登校など心に不安や傷を抱えた子ども、障がいのある子や外国籍の子、LGBTsなど多様な子どもたちが在籍しています。本学は、そのような様々の心理的・社会的背景を持つ子どもたちに寄り添い、温かく包み込める保育者・教員を育てることをめざしています。
「一人ひとりの学生の夢の実現を全力で支援する」それが、常磐会の誇りです。例えば公立の保育所・学校(幼・小・中を含んで)を希望する学生には、採用試験に向けて教職員一体となって指導支援します。
また、学部・学科名に「国際」とある通り、英語力を主とした多文化コミュニケーション教育に力を入れています。本年度から、ネイティブスピーカーを増員し、英語でのフリーコミュニケーションの場「英会話サロン」を開設します。ICT教育、音楽教育にも最新の機器を導入し、全科目で「学生が参加し体験できる」授業づくりを進めます。
「こども教育+α」が溢れる本学で、子どもを育む力、「グローバルに考え、ローカルに行動する」グローカルな視野を抱く人材を育成します。
国際社会に目を向け、地域のつながりを大切にする常磐の教職員・仲間の学生と一緒に、「子どもを支え勇気づける保育者・教員」=「ええ先生」をめざしましょう。 多様な子どもたちが、みなさんを待っています。