教員養成の目的及びめざす教員像
教員養成の目標とめざす教員像
教員養成の目標
人間愛に基づく国際的な視座と、子どもや地域の人々への教育的な愛情を基盤とした教育者としての使命感、温かい子ども理解、専門的な知識技術を備えた実践的指導力を有する教育者を育成することが必要である。特に、本学の位置する大阪は、在日外国人や外国文化の影響を受けて育ってきた日本人の幼児・児童、保護者が多いことから、何よりもまず、教育活動を主導する教員・保育士自身に、適切なコミュニケーションを行なうことができる能力が要求される。そのため、既設学部で培ってきた国際コミュニケーション能力は、21世紀の子どもの教育、保育に当たる全ての教員・保育士に必須のスキルであるという認識のもとに、多文化社会に必要な語学力と情報活用力に強い教員・保育士の養成をめざす。
めざす教員像
1)異文化間コミュニケーション能力を備えた教員の養成
- 国際化社会に必要な異文化理解、異文化間コミュニケーションの能力を有する教員。
- 地域に愛着と誇りを持ちながらグローバルな視野に立ち、国際社会に貢献できる教員。
- 文化的に多様な幼稚園、小学校、中学校における様々な課題の解決に、コミュニケーション能力が重要であることを理解した教員。
2)時代の要請に応え得る教員の養成
- 教育に対する強い使命感と指導力を有し、職務遂行に全力を尽くす教員。
- 人間尊重を基盤に豊かな人間性を育てる教員。
- コミュニケーション能力を活かし、地域の課題に主体的に取り組むことのできる教員。
3)児童・幼児教育に要請される専門性を有する教員の養成
- コミュニケーション能力を基盤に、児童・幼児期の発達の特性を深く理解し一人ひとりの個性に応じて効果的な指導ができる教員。
- 遊び文化を創造し、子どもに豊かな環境を提供できる教員。
教員の養成に係る授業計画
※表示されていない箇所は横スクロールで確認できます履修年次 | 到達目標 | |
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年次 | 時期 | |
1年次 | 前期 | 教職への意識を高め、基礎的な力を養う。具体的には、各教科(国語、算数、生活、図画工作Ⅰ、体育Ⅰ)や、情報、英語等に関する基礎について学ぶとともに、幅広い教養を身につける。また、教育現場で求められる人権意識を養い、人権教育にかかわる知識を身につける。ボランティア活動に積極的に参加する姿勢や必要な知識を身につける。 |
後期 | 教職への意識を深め、基礎的な力を養う。具体的には、各教科(社会、理科、家庭、体育Ⅱ、音楽Ⅰ、図画工作Ⅱ)や、多文化教育や健康教育等に関する基礎について学ぶとともに、幅広い教養を身につける。また、教育現場で求められる法規や倫理に関わる知識を身につける。 | |
2年次 | 前期 | 教育にかかわる理論や技術についての知識を身につけ、実習により学びを確認する。具体的には、教育の在り方の原点から学ぶとともに、教員として求められる発達心理や教育方法などの知識を身につける。また、介護等体験実習やボランティアの体験を行うことで、学習の深化や整理を行い、学ぶことへの動機付けを行う。 |
後期 | 教育にかかわる理論や技術についての知識を深め、実習により学びを深める。具体的には、教員として求められる教育心理学等の知識と、道徳や特別活動等の学校現場の実践に求められる知識と技術を身につける。また、介護等体験実習やボランティアの体験を行うことで、学習の深化や整理をさらに進め、学ぶことへの意欲を高める。 | |
3年次 | 前期 | 教育にかかわる実践力を身につけ、知識の幅を広げる。具体的には、各教科教育法(国語科、社会科、算数科、図画工作科)や外国語活動に関する指導法について学ぶとともに、教育に必要とされる知識の幅を広げる。また、教育現場で求められるカウンセリングの考え方と技術の基本を身につけ、実際に子どもや保護者とのかかわりに生かせる力も養う。 |
後期 | 教育にかかわる実践力を高め、知識の幅を広げる。具体的には、各教科教育法(理科、生活科、音楽科、家庭科、体育科)や外国語活動と情報教育に関する指導法及び特別支援教育について学ぶとともに、教育に必要とされる知識の幅を広げる。また、国際理解や幼小連携についての意識を養うとともに、教育現場で求められる生活指導の考え方と指導技術の基本を身につけ、実際に子どもとのかかわりに生かせる力も養う。 | |
4年次 | 前期 | 教育現場で求められる応用力を身につけ、教育実習に取り組む姿勢と力を養う。具体的には、教育現場での実践を意識した学びを深め、教育実習において充実した学びを実現できるように準備する。これまでの学びを卒業論文としてまとめるための研究を進める。 |
後期 | 教育現場で求められる知識と技術と姿勢を整理し、実践・応用できる力として身につける。具体的には、教育実習によりこれまでの知識技術の整理をするとともに、学校現場の実態と求められる力を知り、教員として働く準備の仕上げを図る。教育現場で生かせるものとしての研究を卒業論文にまとめ、成果を発表する。 |
履修年次 | 到達目標 | |
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年次 | 時期 | |
1年次 | 前期 | 教職への意識を高め、基礎的な力を養う。具体的には、各教科(国語、算数、生活、図画工作Ⅰ、体育Ⅰ)や、情報、英語等に関する基礎について学ぶとともに、幅広い教養を身につける。また、教育現場で求められる人権意識を養い、人権教育にかかわる知識を身につける。ボランティア活動に積極的に参加する姿勢や必要な知識を身につける。 |
後期 | 教職への意識を深め、基礎的な力を養う。具体的には、各教科(体育Ⅱ、音楽Ⅰ、図画工作Ⅱ)や幅広い教養を身につけるとともに教育現場で求められる良識を養い、多文化教育や健康教育等に関する基礎について学ぶとともに、幅広い教養を身につける。また、教育現場で求められる法規や倫理に関わる知識を身につける。 | |
2年次 | 前期 | 幼児教育にかかわる理論や技術についての知識を身につけ、保育現場と結びついた授業により学びを確認する。具体的には、幼児教育の思想を源流から学ぶとともに、教科(音楽Ⅱ)や保育内容(環境、健康、表現Ⅰ)ならびに遊びに関する発達心理や保育方法などの知識を身につける。また、保育ボランティアの体験を行うことで、学習の深化や整理を行い、学ぶことへの動機付けを行う。 |
後期 | 幼児教育にかかわる理論や技術についての知識を深め、保育現場と結びついた授業により学びを深める。具体的には、保育者として求められる教育心理学等の知識と、保育内容(人間関係、言葉、表現Ⅱ)や特別支援教育等の保育現場での実践に求められる知識と技術を身につける。また、家庭や保育現場での相談支援や保育ボランティアの学びを深化することで、学習への興味や関心をさらに高め、学ぶことへの意欲を強める。 | |
3年次 | 前期 | 幼児教育にかかわる実践力を身につけ、知識の幅を広げる。具体的には、保育方法や幼児理解、子育て相談に関する指導技術について学ぶとともに、幼児英語や保育に必要とされる知識の幅を広げる。また、保育現場で求められる遊びの理論と技術の基本を身につけ、実際に保育場面に生かせる力も養う。 |
後期 | 幼児教育にかかわる実践力を高め、知識・技能の幅を広げる。具体的には、絵本や幼小連携教育、特別支援の研究や幼児英語と情報教育について学ぶとともに、幼児教育に必要とされる知識・技能の幅を広げ、実際に子どもとのかかわりに生かせる力も養う。 | |
4年次 | 前期 | 幼児教育現場で求められる柔軟性と応用力を身につけ、教育実習に取り組む姿勢と力を養う。具体的には、幼児教育現場での実践を意識した学びを深め、教育実習において充実した学びを実現できるように準備する。これまでの学びを卒業論文としてまとめるための研究を進める。 |
後期 | 幼児教育現場で求められる知識・技能と姿勢を整理し、実践・応用できる力として身につける。具体的には、教育実習によりこれまでの知識・技能の整理をするとともに、幼児教育現場の実態と求められる力を知り、教員として働く準備の仕上げを図る。幼児教育現場で生かせるものとしての研究を卒業論文にまとめ、成果を発表する。 |
履修年次 | 到達目標 | |
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年次 | 時期 | |
1年次 | 前期 | 教職への意識を高め、基礎的な力を養う。具体的には、リーディング・フォー・コミュニケーションや教育原理、情報、英語等に関する基礎について学ぶとともに、コミュニケーション基礎や介護等、幅広い教養を身につける。また、教育現場で求められる人権意識を養い、人権教育にかかわる知識を身につける。 |
後期 | 教職への意識を深め、基礎的な力を養う。具体的には、異文化間コミュニケーションや教職入門、教育心理学に関する基礎について学ぶとともに、生涯学習、防災等、幅広い教養を身につける。また、教育現場で求められる法規や倫理に関わる知識を身につける。 | |
2年次 | 前期 | 実践的な学びにより、教育にかかわる理論や技術についての知識を身につける。具体的には、教科(英語学概論、英文法研究)、教育制度や教育相談の方法を学ぶとともに、教員として求められる教科教育法や教育方法などの知識を身につける。さらに、通年で開講する総合演習教職Iでは、危機管理や救急救命の方法等の実践的、体験的な学習内容で学びを深める。 |
後期 | 実践的な学びにより、教育にかかわる理論や技術についての知識を身につける。具体的には、教科に長けた教員として求められる教科に関する科目(英語学演習、英米文学購読)と、道徳や生徒指導等の学校現場の実践に求められる知識と技術を身につけ、さらに、通年で開講する総合演習教職Iでは、バリアフリーや実地見学を取り入れ、学習の深化や整理をさらに進め、学ぶことへの意欲を高める。 | |
3年次 | 前期 | 教育現場で求められる応用力を身につけ、実践的な学びに取り組む姿勢と力を養う。具体的には介護体験実習や、学校ボランティアにより、これまでの学びを確認し、知識の幅を広げるとともに、実践的な指導力を身に着ける。専門応用科目ではより専門的な内容を広い視野で学ぶための科目(国際社会関係論、教育社会学等)を履修する。小学校への教育実習に向けて、事前指導を実施する。さらに通年で開講する総合演習教職IIを通して、地域連携の具体例や食育の指導等に触れ、生徒や保護者とのかかわりに生かせる力も養う。 |
後期 | 教育にかかわる実践力を高め、知識の幅を広げる。具体的には、ICT活用やプレゼンテーションの教育的利用、総合演習教職IIで実施する模擬授業を通して、教育に必要とされる知識の幅を広げる。さらに総合的な学習の時間の指導や特別支援教育の地頭を通して、教育現場での実践を意識した学びを深める。大学の夏期休業中に小学校教育実習を実施する。さらに次期に予定されている中学校への教育実習に向けての教育実習事前指導を行う。 | |
4年次 | 前期 | 教育現場で求められる応用力を身につけ、教育実習に取り組む姿勢と力を養う。具体的には、中学校への教育実習と実習後の事後指導を通して、小中連携の方法や実践について学ぶ。これまでの学びを卒業論文としてまとめるための研究を進める。 |
後期 | 教育現場で求められる知識と技術と姿勢を整理し、実践・応用できる力として身につける。教職実践演習を通して、学校現場の実態と求められる力を知り、教員として働く準備の仕上げを図る。教育現場で生かせるものとしての研究を卒業論文にまとめ、成果を発表する。 |